目次
ソアホックの原因
ソアホックとは、うさぎの足の裏にできた炎症の事を言います。日本では飛節びらんや足底潰瘍とも呼ばれていますね(o ̄∀ ̄)
ソアホックになってしまう原因は様々で、
・床材が固い
・不衛生
・水やおしっこで足裏が湿っている
・足の裏に大きく負担がかかる
・肥満
・生まれつき足底の毛が薄い
・スタンピングをする事が多い
・ケージ内であまり動かず、同じ姿勢で足底をついている事が多い
・爪が長い(爪が伸びていると体重がかかとにかかりやすいため)
などがあります。
うさぎは体重が後ろにかかりやすいので、かかとに炎症が起きてしまうケースが多いそうです。
床材が固い、太っていて足に体重がかかりすぎている、スタンピングが多い、などは足裏やかかとへの負荷が大きいのでソアホックになりやすくなってしまいます(;´・Д・)
生活環境や体重だけでなく足裏のコンディションも影響してきます。
足裏が濡れていたり湿っている状態で放置していると菌が繁殖してしまい皮膚炎になりやすくなってしまいます。
皮膚炎になってしまうと足裏の毛が抜け皮膚が露出してしまうので、傷や炎症を起こしやすくなってしまいソアホックにもなりやすくなってしまうのです(*;´□`)
定期的に足裏をチェックして毛の抜けや炎症が起きていないか見てあげないといけませんね。
主な症状
ソアホックになると始めのうちは、小さな脱毛や足裏の赤身が見られますヾ(・д・。)
次第に皮膚が乾燥して白いかさぶた(たこ)状のものができたり、足裏がじめじめした状態に変化していきます。
更に進行すると血が出たり、ただれたり、膿がたまったりと悪化していき、ひどい場合は骨髄炎や滑膜炎にもなってしまいます・・・
重症化すると骨髄や滑膜(関節を形成している要素のひとつ)にまで影響を与えてしまう可能性があるのでソアホックをただの足裏の炎症と安易に考えてはいけません!
最悪な状態になる前に動物病院で診てもらってくださいね(。-`ω´-)
治療方法
症状が軽度であれば飼い主が治療をおこないます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
・患部の治療と保護
まずは、炎症をおこしている部分を綺麗に洗って清潔にしないといけません。傷がある場合は消毒も必要です。
消毒液に関しては、市販の「イソジン 皮膚消毒用」が活躍します!
この消毒液を水で10倍に薄めたものをガーゼなどに湿らせて患部を消毒して下さい。
動物病院で貰う消毒液も同じものを使っているそうです!消毒液がほしいだけなら手作りで作ってしまう方が経済的ですよ+.(・∀・〃)
消毒後にプロポリス軟膏などの塗り薬があれば塗ってあげるのも効果的です!
人間用のオロナイン軟膏を塗っている方もいるそうですが、うさぎへの使用に関しては賛成意見と反対意見の両方が出ているそうです・・・
まぁ、賛否両論なら使わない方が安心ですよね( •̀∀•́ )✧
治療が終わったらガーゼやカット綿などで患部を保護しネットで包めば完成です。
治療に慣れていないとガーゼや保護ネットを嫌がりかじってしまうこともあります!誤飲しないように注意して見て下さいね(A;´ 3`)
・負担の軽減
治療と同時に足裏への負担を減らしてあげることも必要です(-∀–。)
今使っている床材が固ければ、プラスチック製のすのこなど柔らかい物に交換してあげて下さい。
治療中はプラスチック製のすのこを使っていても多少の負担が残るのでタオルやマットを敷いてあげるとより負担を減らしてあげることができます。
ただ、タオルやマットも誤飲してしまう可能性があるのでこちらも注意して下さいね(;´Д`A “
・足湯治療
この方法は、まずうさぎが入れるくらいのプラスチックケースを用意します。
その中に熱湯消毒をしたタオルを敷き、ぬるま湯を投入!お湯の量はタオルがひたひたになるくらいでいいそうです。
完成した温水タオルの上に足裏が付くようにうさぎを座らせて20分ほど待機してもらうだけでOK!
最後にしっかり拭いて乾かしてあげれば足湯治療は終了です。
これを一日朝、夕と2回おこないます。でも、朝など時間の無い時は夕方だけでも良さそうな気がしますね(*¯︶¯*)
この治療方法は、足裏の血行促進と保湿効果が期待できるので早期回復に繋がるそうです。
ソアホックがなかなか治らない方はお試しあれ(o゚∀゚)o ♪
もし、患部が化膿しているようなら直ちに動物病院へ連れて行き適切な処置をしてもらって下さい。
注射や患部の治療・テーピング、抗生剤の処方などをしてもらえます。
病院によっては、半導体レーザーによるレーザー治療をおこなう場所もあるそうですよ!!
うさぎにレーザー治療って大丈夫なんですかね・・・
なんにせよ、ソアホックは2,3日で治るようなものではありません!完治まで1ヶ月~数ヶ月もかかると言われているので根気強く治療をしていかないといけませんね(๑•̀ω•)و。*
【料金相場】
・治療の場合
診察料で約1000円前後、内服薬で約2000円~3000円前後(1週間分くらい)が相場となります。
レーザー治療に関しては、治療をおこなっている病院に直接お問い合わせいただくのが一番正確かと思います。
予防方法
ソアホックを予防する一番のポイントは「足裏に負担をかけない」ことです!!
生活環境を見直してみて改善できるところがあれば直していきましょう(・∀・)b
・ケージの床材を見直す
足裏が接触するケージの床面はプラスチック製のすのこが適しています!
素材的に足裏への負担が少なく、すのこに開いている穴からうんちが下に落ちる仕組みになっているので、うんちが散乱せず綺麗な状態を保てます。
しかも取外しが簡単なうえに水洗いができるので掃除も手間なくできてしまいます。
何かとメリットが多いのでプラスチック製のすのこはオススメの床材ですよ(*´罒`*)
・部屋の床を見直す
へやんぽをさせる部屋の床面は毛足の短いカーペットが好ましいです(๑´︶`๑)
畳や絨毯だと爪が引っ掛かってしまい、無理矢理取ろうと暴れた時に爪が剥がれてしまう危険性があります。
特に畳はホリホリもされてしまうので速攻でボロボロにされてしまいますよ(゚´Д`゚;)
あと、フローリングもツルツルと滑ってしまい転んでしまう危険性があるので好ましくありません。
我が家ではカーペットを敷いているのですが、一部フローリングが見えている状態です。
へやんぽさせているとたまに滑って転んでしまいそうになる時があるので、全面カーペットの部屋が理想的だなと感じています。
うさぎは急に勢いよく走りだすことがあります!!その勢いで転んでしまったら大けがに繋がってしまう可能性も十分あります。
危ないので全面フローリングの部屋ではへやんぽをさせないで下さいね(๑˘・з・˘)
・清潔な環境の維持
足裏が濡れていたり、湿っている状態で放置してしまうと菌はどんどん繁殖してしまいます。
繁殖を防ぐためにも、おしっこや飲み水が足裏についてしまった場合はきれいに拭き取ってあげましょう。
特にケージ内の至る所でおしっこをしてしまう子には躾が必要です!!
濡れや湿りから皮膚炎にならないためにも、きれいで乾いた状態の足裏を維持していただければと思います(* ॑꒳ ॑* )
・ストレスフリーな生活
ソアホックの原因としてスタンピング行為があります。
うさぎは寂しい時(遊んでほしい、撫でて欲しい)や不満がある時(ご飯・水がほしい、ケージ・トイレが汚れている、大きな音や衝撃)にスタンピングをおこないます。
要はストレスを感じた時に床や地面に八つ当たりしているわけですね!!
「ダンダン!!ダンダン!!」と力強く大きな音を立てて地面を蹴るので、足裏に大きな負担がかかってしまいます。
うさぎがスタンピングをしないようにストレスフリーな生活を提供してあげないといけませんね(〃゚3゚〃)
・脱メタボ
太っているうさぎさん!!ダイエットして下さい!!
当然ですが、体重が重たければ重たいほど足裏への負担は大きくなります。
食生活の見直しや運動をおこないメタボうさぎを卒業して下さい(๑´ㅂ`๑)
本日のおさらい
【うさぎのソアホック 原因・症状・治療法・予防法まとめ】はいかがでしたか?
うさぎの足裏は毛で覆われている状態が正常です!肉球がないので、フサフサの毛が足裏の皮膚を守っています。
ソアホックになってしまうと足裏を守る大切な毛がなくなってしまい、足裏ハゲ状態になってしまいます・・・
見た目的には「ハゲとる・・・(๑⁺д⁺๑)」で済みますが、うさぎからすると深刻な問題です。
露出した肌が床に触れてしまうことで痛みを感じますし、薬を塗られた患部が気になり舐めてしまう事もあります。
そのため、治療に時間がかかってしまうことが多く根気と忍耐が必要になってきます!
重症になると出血したり、潰瘍を起こすことも・・・細菌感染が骨まで進むと骨髄感染を起こしてしまい命を落としてしまうケースもあります。
大切な家族を失わないためにも根気強い治療や飼育環境の見直し、ストレスを与えない生活、肥満にならないための食生活や適度な運動が必要ですね^^
肉球のないうさぎにとってソアホックは宿命とも言える病気です!
人間の生活環境でペットうさぎとして生活していくためには、うさぎの足裏を理解し負担のない環境を考えながらうまく対応してあげないといけませんね(・`∀・´)
お願いとご案内
【お願い】
名称に関しましては、獣医学的な分類はされていませんので獣医師さんによって呼び名が異なることがあります。
診察料や手術費用に関しましても病院により金額が異なる可能性がございますのでご了承ください(๑⁺д⁺๑)
【ご案内1】
なお、当ブログの固定ページに≪病気辞典≫を作りました。
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今後、病気に関する記事を一覧としてまとめていきますので、他に気になる病気がございましたら覗いてみてください(*¯︶¯*)
【ご案内2】
動物の医療費はとても高額です。あまりにも高額な医療費に驚愕してしまい手術を断念する方も少なくありません・・・とても悲しい決断ですよね。
でも、そうならないためにペット保険が存在します!!
資料請求は無料ですので、まずはペット保険を知ることからスタートしてみましょう。
それにしても、うさぎに対応している保険会社が2~3社しかないことに驚きでした!!犬や猫はたくさんあるんですけどね・・・
うさぎもまだまだ頑張らないといけませんね(๑•̀ω•)و。*